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Amazonキーワード最適化、ビックデータを用いた商品リサーチ分析ツール

Googleトレンド

ビッグデータ時代の今、データそれ自体がとてつもない価値を持つようになりました。国またぎの電子商取引において、いかにして有益な情報を掌握し、富を生み出すのか?が新たな成長点にもなっているほどです。データ分析というと、多くの人が「疎遠」に感じるかもしれませんが、実は初心者でも使いやすいデータツールがあるのです。それが「Googleトレンド」です。Googleトレンドとは一体どのようなもので、どんな使い道があるのでしょうか。
 
検索エンジン大手のGoogle(グーグル)は、PCでは80%近い占有率を、モバイル端末においては96%の占有率を誇っています。世界中のインターネットユーザーが利用し、1日に何十億回も検索されています。これらの検索データの価値を高めるため、Googleは2006年に「Googleトレンド」を公開しました。Googleトレンドは無料のオンライン検索ツールとして、あるキーワードが一定時間内にどれだけ人気を集めているのか、その検索のトレンドをチェックすることができます。これらのデータは主にGoogle検索、Googleショッピング、YouTube、Googleニュース、Google画像から得られたものです。
 

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では、Googleトレンドには一体どのような機能があるのでしょうか。
 
検索したいキーワードを入力すると、2004年から現在までの人気度や季節ごとのトレンドがチェック出来ます。また、「比較」項目を設定することで、最大5つのキーワードを同時に見比べることも出来ます。
 
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こちらは、都市や地域ごとの、検索キーワードの人気度ランキングです。都市や地域を切り替えて順位を確認することが出来ますし、。ダウンロードボタンをクリックして、その地域のキーワードレポートをダウンロードすることも可能です。
 

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こちらは、検索キーワードに関連したトピックや検索項目です。そのキーワードの人気度や指数(人気度の変化を数値化したもの)に分けられます。「検索条件」をクリックすることで、急上昇キーワードや、それに関連のある検索キーワードを確認することもできます。これは、アマゾン物販でいうところの「BSR」や新商品ランキングに似ています。
 

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キーワード検索機能に加え、左上の「メニュー」から、現在のホットキーワード(最も流行っているキーワード)やキーワードランキング、年間のホットキーワードなどをチェックしたり、現在話題になっている情報を掴むことも出来ます。
 

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では、基本的な機能をご理解頂いた上で、データの使い方や「何ができるのか?」について続けて解説致します。Googleトレンドでデータ情報を深掘りすることは出来ないものの、ニッチな市場の発掘や商品リサーチ、四半期のマーケティング戦略を立てる際に活用したり、データのトレンドを追跡したりすることが可能です。例えば、キーワードリサーチを行うことで、業界のトレンドを見出し、ブランド品やその他商品の流行り廃りを見定めたり、ライバル商品分析を行ったりする際の一助となります。
 
1、キーワードに関する情報を調べる
 
アマゾンセラーは日頃から「キーワード」を使いこなす必要に迫られています。アマゾン上の商品タイトル、説明文、ならびにPPC広告においては、とにもかくにも「キーワード」が命です。しかしながら、皆さんの選択したキーワードが「適切」なのかどうか、一体どのように調べれば良いのでしょう?今回はGoogleトレンドを用いて、「spoon」と「scoop」について実際に調べてみましょう。どちらも「スプーン(匙)」の意味ですが、果たしてどちらがキーワードとしては効果的なのでしょうか?検索欄に入力し、双方の人気度を比較すれば、ビジネス的により価値があるのがどちらなのか判明出来ます。同時に、国、地域、都市を変えることで、他に具体的な相違点があるかどうかもチェックしてみて下さい。
 

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2、適切な市場を探す
 
各国の市場調査を行う際、特定のキーワードが人気の市場や、その市場の情報を見出すのは大変だ...と考えている方も多いでしょう。しかし、Googleトレンドを使えば、引き続き「spoon」と「scoop」を例に調べた場合、検索数が最も多い国はパキスタンと日本であることが分かります。すなわち、もしスプーン商売を販売するなら日本もしくはパキスタンが第一選択、ということです。ただし、フランス人はスプーンを「scoop」と呼ぶ傾向があるなど、キーワード自体にも色々な背景がありますので、キーワードを選出する際には、そもそもそのキーワード自体が適切かどうかについて、くれぐれもご留意下さい。

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3、マーケティング戦略を立てる
 
マーケティング戦略を立てるには、後ろ盾として大量のデータ(証拠)が必須となります。これらのデータは、通常は過去に培った経験則や、データに関するレポートなどから得ることが出来るわけですが、Googleトレンドは、そういったデータの「源泉」として非常に有益です。なぜなら、商品の時期的、歴史的なトレンドを分析してくれるので、いつプロジェクトを始めるべきか?いつ終了するのか?季節性があるかどうか?などを判断することが出来るからです。「Umbrellas」、すなわち「傘」という英単語を例にすると、毎年6月に傘の検索数がピークに達することが分かり。明らかな季節商品であることが一目瞭然です。要するに、毎年6月までに傘の在庫補充を完了しなければならない、という結論が導き出せるということです。
 

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4、各業界のライバルを把握する
 
Googleトレンドに「ブランド名」を入力すれば、毎年のトレンドや人気の市場をチェックすることができます。3C(電化製品の三種の神器)製品の代表的なブランド、「sony」を例に見て行きましょう。毎年12月にこのキーワードの人気がピークに達しています。つまり、クリスマスに関連があるという推察が立てられます。しかしながら、「sony」は年々のその検索数が下がっているのも確かですから、こういった場合は、その原因が業界全体のトレンドであるのか、それとも、ライバル会社が台頭したことに起因するのかなど、別途分析する必要が出てくることもご理解下さい。
 

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5、コンテンツマーケティングを行う
 
コンテンツマーケティングとは、読者や視聴者にとって価値のあるコンテンツの発信を通して見込み顧客のニーズを育て、最終的にはファンとして定着してもらうことを目指す一連のマーケティング手法です。コンテンツマーケティングにおいて最も重要なのは「今この瞬間の話題性」となります。つまり、短い期間で集中的に検索が集まる時事的なニュース(事件など)や、その関連キーワードが要となるわけです。人気に「便乗する」ことで、マーケティングを行っているページ(文面)が検索されやすくする...という、コンテンツマーケティングにおいては、Googleトレンドの「急上昇ワード」を活用することが有益です。
 

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総じて申し上げると、「Googleトレンド」はビックデータのツールとしては基本的なサポートを提供してくれますし、無料ツールでもあるので、一般の販売者にとって助けとなるものです。ただし、もっと深部の詳細なデータ分析や開発には労力と資金が必要になりますし、中国国内の場合、そもそもGoogleトレンドを利用するために特殊な回線(VPN接続)も必要になってしまいます。
 
ご心配なく!今は「セラースプライト」がそのような障壁を取り去ってくれました。「セラースプライト」の「キーワードマイニング」には、すでにGoogleトレンドのデータが蓄積・連動されており、どなたでも簡単に、かつ効率的にGoogleトレンドを利用出来るのです。
 

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「キーワードマイニング」ページで「キーワード」を入力すると、アマゾン上の一連の情報が表示されるだけでなく、Googleの検索データをチェックすることも可能です。右側の「G」アイコンをクリックすれば、キーワード履歴などの情報をすぐに確認できます。詳細ページでは更に、Googleのウェブサイト、Googleショッピング検索、データ履歴、レポートのダウンロードなども行うことが可能です。
 

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このようなキーワード情報を取得することで、ようやく市場の状況を判断することが出来るようになります。新たな市場を開拓するための事前調査段階では、大量のデータを供給・分析することで初めて、参入の難易度を分析することが出来るということです。マーケティングやSEO、PPC広告などをかける際には、「キーワードマイニング」があれば「鬼に金棒」といっても過言ではないでしょう。
 
この機能の存在意義として特筆すべき点は、アマゾンシステム上のキーワード情報の「欠陥」や「遅延性」を補填することが出来る点にあります。もし速やかに検索トレンドをチェックすることができれば、超人気商品すら生み出せるのではないでしょうか?アマゾン上には様々な商品が山積しているため、まだ「たまたま」誰にも手を付けられていない商品、潜在的な可能性が大いにあるにもかかわらずまだセラーに目を付けられていない商品、も存在しているわけです。ですから、Googleで年々(もしくは最近になって)検索数が上昇してきているにもかかわらず、アマゾン上ではまだ何の動きも見られない商品を見出すことは非常に有益なのです。